更新日:2020年1月9日 投稿日:2019年12月26日
iPad
エアレジを使用する場合にまず必要となるのが、レジの端末として使用するiPadです。
すでにお持ちのものがあれば、そのまま使うことができますが、店舗戦用に購入しておいた方が何かと便利です。
対応端末(平成30年2月当記事執筆時点)
新しいiPadやiPhoneであれば、基本的にエアレジが使えます。
- iPad Air
- iPad Air2
- iPad mini2
- iPad mini4
- iPad(第5世代)
- iPad Pro(9.7インチ)
- iPad Pro(12.9インチ)
- iPhone5s
- iPhone6s
- iPhone7
基本的にはiOSのみ対応です。Androidは以前は対応していましたが、現時点では対応していません。
中古等で古い端末を購入すると、エアレジ対応端末から外れてしまう可能性もありますので、できるだけ最新の端末を購入することをおススメします。
なお、レジを主な用途として利用するのであれば、iPad32GBモデルで37,800円(税別)を当社としてオススメしています。
iOS(平成30年2月当記事執筆時点)
エアレジに対応するiOSは、iOS 8.0~11.2となっています。
実はiOSのバージョンも重要です。
iOSのバージョンアップを怠っていると、レジが突然使えなくなってしまう可能性があります。
端末側で定期的なバージョンアップをしていきましょう。
レシートプリンター・キャッシュドロア
次に、エアレジに限らずiPadレジを使うためにはレシートプリンター、キャッシュドロアが必要となります。
まずは、このレシートプリンター、キャッシュドロアを新たに購入するか否かを検討しましょう。
レシートプリンターを購入するか
手書きの領収書等で対応する場合は、レシートプリンターを購入する必要はありません。
ただし、お客様から 、販売した物品等の明細が記載されたレシートを求められる場合も当然ありますので、その場合は手書きで対応することになります。
レジ通過客の多い飲食店や小売店において、すべて手書きで対応するというのは大変なので、一般的にはレシートプリンターを購入されるケースが多いと思われます。
キャッシュドロアを購入するか
エアレジに対応しているキャッシュドロアは、iPadとbluetoothなどの無線で繋がり、お会計を行ったタイミングで自動開閉するものがほとんどです。
したがって、エアレジと連動してキャッシュドロアが自動開閉する必要がなければ、すでにお持ちのキャッシュドロアをそのまま使用してもらっても特段の問題はありません。
そうすればコストを低く抑えることができます。
レシートプリンタ・キャッシュドロア一体型
エアレジを使う際に、レシートプリンターとキャッシュドロアを両方揃えたい場合には、レシートプリンタ・キャッシュドロア一体型のスター精密社製のmPOPがおすすめです。
レシートプリンタ・キャッシュドロア一体型のメリット
- スタイリッシュで、お店の雰囲気を壊さない
- レシートプリンタとキャッシュドロアが別々になっているものよりも小さいため省スペースで設置可能
- レシートプリンターとキャッシュドロアを接続する作業等がいらないため初期設定が簡単
レシートプリンタ・キャッシュドロア一体型のデメリット
- キャッシュドロアの札入れが小さい
- レシートプリンタかキャッシュドロアのいずれかが故障した場合でも丸ごと交換になる可能性がある
- レシート幅が58mmしか使えないため、レシートの選択余地がなくなる
- 別々に購入する場合に比べ、選択するモデルによっては割高になることもある
なお、mPOPは50,000円〜55,000円(税抜)程度で購入可能です。mPOPは、レシートプリンタとキャッシュドロアを別々に購入するよりもお得な場合も多いので、メリットがお店にフィットする場合はオススメです。
レシートプリンターとキャッシュドロアを別々に購入
別々に購入することももちろん可能です。
レシートプリンターはエプソン社製やスター精密社製、キャッシュドロアは数多くあります。
レシートプリンターとキャッシュドロアを別々に購入するメリット
- 一般的にmPOPよりもキャッシュドロアの札入れが大きいモデルが多い
- レシート幅を58mmと80mmから選べる。80mmは印字項目が多くインパクトがある。
- 故障した場合、別々に交換可能
- ビックカメラでセット購入すれば、実はmPOPより割安に購入できることがある
レシートプリンターとキャッシュドロアを別々に購入するデメリット
- モデルによっては、mPOPほどスタイリッシュではないものもある
- 設置スペースがある程度必要となるケースがある
- レシートプリンターとキャッシュドロアを接続する作業が必要となるため初期設定に手間がかかる
mPOPとレシートプリンターとキャッシュドロアを別々に購入した場合のキャッシュドロアの大きさの比較です。
札入れの大きさの違いが際立っています。
なお、キャッシュドロアは、10,000〜15,000円程度で入手可能です。
別々に購入する場合のレシートプリンターの選び方
購入予定のレシートプリンターが「モバイル決済 for エアレジ」に対応しているかをエアレジのホームページで事前に確認しておきましょう。
「モバイル決済 for エアレジ」は「ALIPAY」「LINE Pay」「bitcoin」の決済に対応しています。
2020年の東京オリンピックに向け訪日外国人が今後増加していくことが見込まれます。
海外からのインバウンド需要に対応するために、これらの決済方法について今からしっかりと対応しておくことがおススメです。
なお、スター精密の据置きレシートプリンタであれば、36,000円程度で購入可能です。
カスタマーディスプレイ
カスタマーディスプレイとは会計の際にお客様が合計金額や釣り銭金額を確認する画面のことです。
エアレジでカスタマーディスプレイを用意したい場合には、レジとは別にiPhone、iPodtouchまたはiPadを準備し、カスタマーディスプレイとして使用することができます。
カスタマーディスプレイの接続設定そのものは難しくはありません。ただし、カスタマーディスプレイとして使用するiPhone等の端末に給電しておく必要がありますので、電源が確保できるか事前確認が必要です。
iPadスタンド
エアレジのホームページでiPadスタンドの推奨品が記載されていますが、市販のiPhoneスタンドでも特段問題はありません。
お客様にお会計の合計額やおつりの額を画面でお伝えしたいけれど、カスタマーディスプレイを設定しない場合には、360度首振り型のiPadスタンドを購入されることをおススメします。
iPadスタンドを購入する場合は、当該スタンドがiPadの画面の大きさに対応しているか、事前に確認しておいて下さい。
なお、mPOPはスタンドが附属していますので、改めて購入の必要はありません。ただし、附属品は首振り型ではありませんので注意が必要です。
左がmPOP附属品のスタンド、右が市販の首振り型iPadスタンドです。
周辺機器の購入時に使える補助金
飲食料品の販売など、消費税の軽減税率が適用される物品を取扱う事業者は「消費税軽減税率対策補助金」が活用できます。
当該補助金に規定するモバイルPOSレジシステムとして、エアレジの周辺機器が補助対象になります。
補助率は原則的に1/2~2/3と高いことから、周辺機器を購入する際は、是非一緒に検討して下さい。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
iPadレジを補助金でお得に導入する方法〜軽減税率対策補助金〜
小さなお店が数字を読んだ経営に変わる便利なツールをご紹介
小さなお店のお金の問題
小さなお店でもお客様が増えたり、売上が増えてくると必ず頭を悩ませるのが、お金の問題です。
特に、何か新しいことをするときの経費や、従業員に関するお金はシビアな問題がつきものです。
例えば、スタッフを採用するのであれば、
- 給料はいくらにすればいい?
- 頑張っているから昇給してあげたい・・・
- 賞与はどれくらい出すべき?
というように、お金のことで悩みは尽きません。
だからと言って、スタッフを採用しなかったり、新しいことをしないとなると、事業は成長しませんし、何より仕事が回らなくなってしまいます。
ここで重要になるのが、しっかりお金(数字)を意識しながら、経営をシミュレーションすることです。
数字を読みながら、経費や給与などをかけるコストを決めていくことによって、お金で失敗するリスクを大きく下げることができます。
簡単に経営をシミュレーションできるツールを使う
一般的に経営をシミュレーションしようとすると、会計ソフトから会計データをエクセルなどの表計算ソフトにエクスポートし、数字を動かしていくことでお金をきっちり残しながら、お金の使い方を考えることになります。エクセルは非常に便利なツールで、会計データがあれば、基本的なお金の動きの分析はできますし、編集などもできますが、いくつか難点があります。
まず1点目ですが、お金の動きを分析をするためには、ある程度の会計の知識が必要になることです。特に、管理会計の知識がないと、売上を増やしたら、コストがどのように動いて、利益がどう変わるかといったあたりの関係がよくわからなくなって、手を焼くことになるかもしれません。
次に、エクセルは非常に優れたツールでゼロベースでいろいろなことができるのですが、裏を返せば、ゼロから作らないといけないので、結構大変な作業になってしまいがちです。私たちも以前はエクセルで経営シミュレーションのサポートをしていましたが、私たちプロがやっても、1社あたり毎月1〜2時間はエクセルの作業時間を費やしていました。
このように、経営のシミュレーションをエクセルでしようとするといくつかのハードルがあって、せっかく経営にとって非常に有効な手法である経営分析が広まらない一つの要因でもありました。
そこで、ご紹介したいのは、簡単に経営の数字を把握できるクラウドツールManageboardです。
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無料で利用することもできますので、経営をシミュレーションしながら、数字を読んだ経営をしたいという方は、一度試してみてください。