業務効率化

エアレジとスマレジを実際に使ってみた結果をレポート

国見 英嗣

監修:国見英嗣(公認会計士)

有限責任監査法人トーマツ、デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社にて監査、ITコンサルティング、M&A・事業再編アドバイザリーなど経営管理領域の業務を幅広く経験。

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更新日:2020年1月9日 投稿日:2019年12月26日

数年前から話題となっているiPadレジ。まだまだ一般的とは言いがたい状況です。
クラウド会計ソフトとの連携もできるようになり、本格的に「使える」状態になってきました。競合アプリもたくさんできることで機能はどんどん充実する一方、価格競争も熾烈になってきています。
今回は、無料で使えてユーザー数も多いエアレジと、高機能でいろいろなことができるスマレジを使い比べてみました。

iPadレジとは

小売店や飲食店でiPadを使ってレジを打っているところを見たことはありますか?
私もなんとなくおしゃれだなと思っていた程度でした。
実際に自分のPCにインストールしてみて使い勝手はどうなのか、費用はどれくらいかかるのか調べてみました。

どんな種類があるのか

iPadを活用したレジアプリはたくさん出ています。
あまりにもたくさんあるので、まずはリクルートが運営している「エアレジ」と、個人的に聞いたことがある「スマレジ」を試してみました。
他にもユビレジ等もあるようですが、それはまた別の機会に。

エアレジ

アカウント登録と運用

アカウント登録は一瞬で完了。
一通り使ってみたのですが、ヘルプが充実しているため、わからないことがあればヘルプでほぼ解決できました。
直感的に操作しやすい感じで、使っていればすぐに慣れます。

サポート体制

電話は平日の10:00〜19:00で対応しています。使用料無料で電話サポートがあるのはすごいです。

スマレジ

アカウント登録と運用

エアレジと同じくアカウント登録は一瞬で完了。エアレジと画面繰りは異なるものの触っていれば慣れていきます。

ショールームがある

スマレジには実機体験ができるショールームがあります。
場所はこちら。オフィス街の中にあります。
http://smaregi.jp/showroom/
レジアプリなどwebサービスはアナログ的な対応が手薄なイメージがありましたが、導入前に実機体験できるのは嬉しい!
予約必須ですが、非常に丁寧に対応頂けました。

わりとコテコテの関西企業

サービスからすると東京の会社のイメージでしたが、伺ったショールームがまさかのスマレジ本社でした。こんなとこで開発してたとは。しかも中はすごくおしゃれでした。
こんな感じ。http://hirossy.hatenablog.jp/entry/2016/03/24/103438

手厚いサポート

別料金になりますが、365日電話対応してもらえます。これは地味に嬉しい。
レジを使うであろう店舗スタッフはITに詳しくない方も多いので、わからなければ電話で聞けるという安心感は非常に大きいですね。

初期設定や最初の操作方法のレクチャー

最初の使い方レクチャーは重要です。一人でしばらく使っていれば何となく使えるようにはなると思います。私も1時間ほど使ってみて何となくわかりました。
しかしレジを打つスタッフ全員がレジをじっくり触る時間はなかなか取れないと思うので、体系的にレクチャーしてもらえるのはありがたいです。
ちなみに有料です。
http://smaregi.jp/price/support.php
おそらく初期設定40,000円+トレーニング80,000円が必要になりそうです。
最初はトレーニングを受けておいた方が良さそうでした。

顧客管理

顧客管理とは?

顧客管理はというと非常に難しそうでイメージがわきません。私も具体的に何なのかわかりませんでした。
簡単にいうと「お客様の情報」「来店履歴」「過去の購入商品」などが把握できるというものです。

顧客管理はどう使う?

たくさん機能があると混乱しますが、まずは自分が一気に理解しようとせずに、自社が使う部分だけをモノにすればいいと思います。
例えばアパレルであれば過去に購入された商品からお客さんの趣味嗜好を把握して新たな提案ができる、といった使い方ができます。
過去の購入物品の情報は新たなサービス提供への大きなヒントになります。
顧客情報をCSVファイルでダウンロードできれば既存のお客さんにメールやDMを送り、様々なマーケティングが可能になりますね。
今のところ、スマレジは顧客管理データをCSVダウンロードができますが、エアレジはCSVダウンロードできないようです。
見込み客に対しメールをしたり、DMを送ったりする場合、CSVダウンロードは必須かと思います

レシートプリンターとドロアーは別途購入必須

レジアプリは無料もしくは低料金ですが、レシートプリンターとドロアーはやはり必要になります。エアレジ・スマレジともに購入が必要です。
合計で60,000円前後は必要になりそうです。
レシートプリンターが50,000円くらいするため、これが一つのハードルになります。

会計ソフトへ自動連携

iPadレジの醍醐味がこれです。
iPadレジで売上処理をすれば、連携会計ソフトで売上仕訳が自動的に作成されます。
通常はレジの1日分のレシートを元に出納帳を記載し、これを元に会計ソフトへ入力するパターンが多いです。
iPadレジから会計ソフトへ自動連動すればそもそも出納帳を作る必要がありません。

結論

レジ機能だけで十分であればエアレジを、顧客管理もしっかり行いたいのであればスマレジのプレミアムプラン(月額7,000円)がおすすめです。

国見 英嗣

監修:国見英嗣(公認会計士)

有限責任監査法人トーマツ、デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社にて監査、ITコンサルティング、M&A・事業再編アドバイザリーなど経営管理領域の業務を幅広く経験。その後、株式会社ナレッジラボを創業し、代表取締役CEOに就任。

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